手の発達段階とPA! ~後編~

      2017/05/28

 

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握ったものを離す

しばらくすると、握ったものから『手を放す』ということを覚えます。手を放す場所は床であったり、お父さんお母さんの膝の上や手のひらであったり、場所は様々です。

しかしながら、握ったものを自分の思う場所で掌から離す(手放す)という動作は、①手指の動作を制御して、②置き場所を目で見て、③距離感を計り、④考え、⑤手放すことを決断し、⑤実行する。。と言ったとても多くて複雑な処理が必要になります。

よく物を落としてしまったりして、あらら。。。となりがちですが、それも『お子さんが意思をもって自分の行動を制御している』と思うと、考えた場所で物を掌から離すという大人から見ると至極簡単な作業であっても、とても大きな進歩だと言えるでしょう。

上手にできた際は、それはそれは、たっくさん、ほめてあげて下さいね。

 

 


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『掴む』から『つまむ』へ

 

生後9ヶ月ごろになると親指と人差し指や中指などを使って、細かいものをつまむことができるようになってきます。

 

落ちていたものであっても、それが小さなものでもつまんで口に入れてしまうようになって、大変な時期の始まりですね(笑)。

この時期、口に入れては危険な小さなブロックや部品があるおもちゃはしっかりと片づけておくことが大事です。

その点、DWEのPlayAlong!のToysは一つ一つが小さすぎることはなく、とても丈夫にできていると感じています。我が家では長男・長女の2人が使用しましたが何かが欠けたり外れたということはなく、ユーザ会などでもそのような話を私はまだ聞いたことがありません。

 

話がそれてしまいましたので、手指の発達の話に戻りますね。

『小さなものをつまむ』というのは、まず①小さなものを見つけて、それに焦点を合わせ、③考え、④決断し、⑤腕を運び、⑥実行することがができるようになったということです。

そして、何より掴むと違う点、それは『つまむための指先の動作や力加減のコントロール』ができるということです。

大人にとっては何気ないことかもしれませんが、一度にこれらの数多くの作業をこなす、とても高度な技なのですね。

 

0歳児は毎日がトレーニング、毎日が成長の日々なようです。

 


まとめ

いかがですか?

手(掌)の発達段階から見てみると、DWEの教材って、本当にとてもよくできていると思いませんか?

DWEのPA!にはつまむほど小さなToysはありませんが、さらに成長すると自分の指にBeeやRabit、Warmを付けて遊んだりもできるようになります。

手(掌)の発達以外にも、認知の発達段階が上がると、What’s Inside Gameもできるようにもなります。

PA!のカップを重ねられるようになるには、物の大小を比較判定する認知力が必要になります。

これもまた認知の発達段階として記事にできればと思います

( `ー´)ノガンバル!

 

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