発達段階から見るPA!Disc1 その①
2017/05/28
プレイアロングDisc1の曲を発達段階と関連してご紹介してます。
今回はまずDisc1の中の最初の以下の4曲になります
その他の曲はこちらから
- Baby’s in the Bathtub
- Peekaboo!
- The Bellybutton Song(2)
- We Like to Bownce
- Whta’s Inside?
- Busy, Buzzing Bee(2)
- Open Your Hands and Close Them
- Bye-bye, Baby!
Hello!
ディズニー英語システムの最初の曲で、もっともよく知られている曲がこのHello!です。
週末イベントやABCクラブ、CFKなどでも必ず歌われている曲でもあり、卒業までといわずに、これから先ずっと口ずさんでしまうような素敵な曲です。
人と人の関わり、コミュニケーションの基本となるのはやはり挨拶ですよね。日本語でも最初の一言は「こんにちは」という言葉が一般的で、まずは基本ですね。お子さんに言葉を教える時も「こんにちは」という挨拶の言葉を、発語が始まったかなり初期に教えたりしませんでしたか。
発達という観点で言うと、生後7,8カ月頃になると相手の視線を認知し自分を見ているかどうかがわかると言われています。
ぜひ、お母さまはお子さんに目を合わせて笑顔でHello!と話しかけるように歌いかけてあげてください
気づいていましたか?
この曲で正面を向いた顔がたくさん登場するのは。。。
このHello!の曲には画面いっぱいに人の顔が表示される場面がいくつもありますね。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ視力が完成しておらず、靄がかかったような視界で、視力は低いと言われています。そんな視界でも、本能的に人の目や口の位置(コントラストなどを手掛かりに)顔を認識することができるのだそうです。
また、月齢が低い乳児にとっては顔とは正面顔のことで、横顔も顔とみなすようになるのは生後半年を過ぎてからであるという研究結果もあります。
このような赤ちゃんの能力に応じた画面構成となっていることがお分かりいただけたと思います!
Up and Down
生後3~5ヶ月で首が座ると、「縦だっこ」ができるようになったり「たかいたかい」などの新しいあやし遊びができるようになりますね。
そんな頃にオススメしたいのがこの曲です。ぜひお歌に合わせて「たかいたかい」をして遊んでみてください。
ディズニー英語システムをしているご家庭では、少し大きく(2,3才に)なった子どもさんが、この曲が聞こえてくると「たかいたかい」をおねだりしに来るというお話をよく聞きます。
そのくらいお歌と動作が結びついて身体で覚えているということですね。
PlayAlong!1のWe Like to Bounceなどでも上下に揺れますので、合わせて遊びに取り入れたいですね
概念の理解ってむずかしい。。。
UP/Downって本当に基本的な英語表現ですね。だけれどAppleやOrangeとは違って、物体の名前ではなく概念を教えることは難しいですね。
このような概念的単語は英語に限らず(日本語でも)何度も見て、聞いて、身体を使って習得していきます
Busy, Buzzing Bee(1)
忙しく飛び回るハチを目で追う。なんとも簡単な動作だと思われるこ方も多いでしょう。
ですが実はこの動く物体を目で追うということは沢山の身体の機能を統合して行う動作なのです。
物体に焦点を合わせ、動きのある物体を認知し、眼球だけでなく首や体を動かして物体が視界からはずれないように見つめ続ける。。。なんと難しいことでしょう。
動いているものへの選好(他よりもあるものを好むこと-大辞林より)がごく幼い頃からあることは、みなさん直観的・経験的にご存知でしょう。例えば、同じおもちゃを二つ用意して、一つはテーブルの上に置き、もう一つは大人が手に取って揺らしてみると、当然乳幼児の視線はこの動くおもちゃに集中することになります。
この選好性を最大限に利用しているのがこのBusy, Buzzing Bee(1)であると言えるのではないでしょうか。
同じメロディの曲がもう一つ、レベルの違う歌詞と遊び方で収録されています。ぜひお子さんの反応の違いをみつけてあげてください。
感覚で学ぶ
「こっち/あっち」といった空間を指す単語で、これもUp/Downと同じように物の名前ではなく概念です。
日本語でも、「これ/あれ」の使い方をマスターするのは少し時間がかかるものです。他にHere/Thereなどといったものもありますね。
塩カルビ的替え歌
青い鳥の人形を用いて鳥が羽ばたく(Flap)様子を歌ってあげましょう!
Flap,flap,flapping bird,
Flapping Flapping at me!
Flapping this way, flapping that way —
Busy, flapping bird!
Flapping up, flapping down,
Flapping up, flapping down,
Busy, flapping bird
Busy, flapping bird
The Bellybutton Song(1)
この曲を聴いたとき、「ただ身体の部位を歌詞にしただけの歌だ」と感じても仕方がないかもしれません(笑)
ですが、PA!Disc①ではThe BellyButtonSongが2曲違うバージョンで収録されていて、2曲目であるThe BellyButton Song(2)を聴くと、この(1)がよりレベルを下げて作られていることに改めて関心してしまいます
レベルが低いとはいうものの、日本人の苦手な複数形をしっかりと、たっぷりと盛り込んでいる曲です
さらに、不規則な複数形(Feet)にまで対応している!
これは赤ちゃんの頃からハイレベルだな。。。と感じたのは私だけなのでしょうか(;’∀’)
身体の部位は覚えやすい単語
実は子どもが覚えやすい単語というものがあります
まずは家族の名前、食べ物の名前などがその代表的なものですね
実はこれは毎日見て、聞いているから覚えるのであって、自身の近くに存在するものであることが多いです
そういう点で言うと、体の部位というのは自分自身であり、わざわざ用意をしなくても指さしたり触れたりして単語を語り掛けることが(歌を歌いかけることが)できるのです
また、お母さんやお父さんが、手を見せて、その後にお子さんの手を触れることで、大きさが違ても同じものであるとカテゴライズがされることも手伝うでしょう
大きさや硬さが違っても、同じ名前である。。。これってよく考えると、不思議なことですよね
そんなことを、感覚で覚えていくのが乳幼児期の大切なお勉強の一つ何だと思います